fluxtips

                                                   (update :2010/05/26)
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目次:

  ・  Fluxbox の特徴
  ・  Fluxbox の起動
  ・  ルートメニュー (updated)
  ・  タブ
  ・  マウス操作
  ・  キー操作(ショートカットキー)
  ・  ウィンドウ操作
  ・  ユーザー用定義ファイル(~/.fluxbox/init)
  ・  ユーザー用定義ファイル(~/.fluxbox/menu)
  ・  ユーザー用定義ファイル(~/.fluxbox/slitlist)
  ・  スタイル・ファイル(~/.fluxbox/style 他)
  ・  dock アプリ
  ・  デスクトップアイコン
  ・  各設定ファイルサンプル
  ・  Fluxbox の起動を速くする
  ・  Fluxbox を外から操る

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Fluxbox の特徴:

  ・blackbox 譲りの、軽量、軽快なウィンドウ操作と、シンプル且つ
     スタイリッシュでカスタマイズ可能な外観。
  ・タブによるウィンドウのグループ化。
  ・ホイールマウスによるワークスペースの移動。
  ・ウィンドウ最小化時のツールバー上のリスト表示。
  ・位置変更可能なタイトルバー上のボタン。
  ・ショートカットキーによる操作が可能。
      ・emacs 風(^x^s のような)キーバインドのサポート。
      ・多彩な内部コマンド(リサイズ、タブグループ化など、合計 111 - ver
        1.1.1 現在)すべてにショートカット割り当て可能。
      ・ショートカットによる外部コマンド(firefox、sylpheed、xterm など
        のアプリケーションなどやコマンド)呼び出しが可能。
      ・各種コマンドの複合実行、トグル実行、場合分け実行が可能。
  ・マウスボタンやホイール回転、ダブルクリックを、キー同様にコマンドに
    割り当て可能。
  ・全てのマウス/キーボード操作のカスタマイズが可能。
  ・WindowMaker、AfterStep、blackbox 等の dock アプリのサポート。
  ・各種基本設定の、ルート(メイン)メニューからの変更が可能。


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 Fluxbox の起動:

  ・テキスト(コンソール)ログインの場:

     
$ setwm fluxbox

    を実行し、X のウインドウマネージャを fluxbox に設定しておきます。

     
$ startx

    で fluxbox を起動します。

     
※特別な理由がある時以外は、~/.xinitrc の使用はお奨め出来ません
(システムの X 関連の設定がキャンセルされる場合が有ります)。
ホームディレクトリに ~/.xinitrc が有る場合は、リネーム、又は削除
しておいてください。

fluxbox の起動手順の変更は ~/.fluxbox/startup で設定してくださ
い。

  ・グラフィカルログインの場合:

    初回ログイン時に'セッション' で fluxbox を選択し、ログインします。
    二度目以降は 'セッション' での選択は不要です。

  ・fluxbox 起動手順の設定(テキスト/グラフィカル・ログイン共通):

    fluxbox の起動手順は、初回起動時に自動生成される、
        ~/.fluxbox/startup
    を編集する事により変更できます。

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 ルートメニュー:

  ルートメニューとは、ここでは fluxbox のメインメニューを指します(通常の
  設定ではデスクトップ上での右クリックで表示されます)。

  fuluxbox のルートメニューは、~/.fluxbox/menu を直接編集する事も可能で
  すが fluxbox-generate_menu コマンドで自動生成する事も出来ます。
  詳しくは、fluxbox-generate_menu -h をご覧下さい。
  又、ルートメニューから、
  
 ルートメニュー → Fluxbox メニュー → ツール
                → メニュー再作成 (Icon|text)

  又は
  
 ルートメニュー → Fluxbox メニュー → ツール
                → 拡張メニュー再作成
(Icon|text)

  を実行する事で、fluxbox-generate_menu を実行させる事も可能です。
 
  fluxbox-generate_menu コマンドは、当コマンド内に登録されたアプリを実行
  パスから検出し、メニューに反映します。
  (拡張メニューの場合は、当コマンド内に登録されたアプリではなく、
  /usr/share/applications 以下に登録されたアプリごとのエントリファイルを
  検出します)
  新規にアプリをインストールした場合等に「メニュー再作成」を実行してみて
  下さい。
 
  メニュー生成は ~/.fluxbox/menuconfig により調節可能です。
  (各項目のコマンド、変数設定部分の頭の'#'を外し、コマンド名 -オプション
  、変数設定等を書換えればメニュー再作成時に反映されます)
 
  元のメニューは再作成日の日付(menu.%Y_%m_%d 形式)でバックアップされます。
 
  メニュー作成の詳細は、man fluxbox、をご覧下さい。
  また、/usr/share/fluxbox/fluxbox_menu_tips.html (現バージョンで、メ
  ニュー再作成後なら、
  
 ルートメニュー → Fluxbox メニュー → Vineツール
                → Fluxbox Information

  で、表示される Vine Linux - fluxbox ドキュメントより、menu tips の項
  もご覧下さい。

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  タブ:

  fluxbox でのタブとは、複数のアプリケーションで一つのウィンドウを共有さ
  せる事により、デスクトップを整理する機能を言います。
  共有化されたウィンドウでは、タイトルバーがアプリケーションごとに分割
  (タブ化)表示され、各タブをクリックする事により、アクティブなアプリケー
  ションを切り替える事が出来ます。

  タブ(通常はタイトルバーと一体化されています)を中ボタンでドラッグし、
  他のウィンドウにドロップすると、ドラッグ元とドラッグ先がグループ化し
  一つのウィンドウを共有させることが出来ます。
  (※ドラッグ操作のマウスボタン割り当ては ~/.fluxbox/keys ファイルの編集により変更
  可能です)


  グループ化されたウィンドウではタブが個数分結合表示されます。
  タブで纏められた同一ウィンドウ上のアプリの切替えは、タブの左クリック、
  又はタブ上でのマウスホイールの回転により行ないます。
  (keys ファイルでの設定で、ショートカットキーでの切替えも可能)
 
  apps (~/.fluxbox/apps) ファイルにより、特定のアプリ を自動的にグループ
  化することも可能です。
      例: (apps に以下を追加します)
        [group]  (workspace=[current])
         [app] (name=xterm)
        [end]
          * この例では、カレントワークスペースの xterm が自動的にグルー
            プ化されます
        [group]  (workspace=[current])
         [app] (name=Navigator)    ← firefox 本体
         [app] (name=Download)     ← firefox のダウンロードマネージャ
         [app] (name=Places)       ← firefox のブックマークマネージャ
        [end]

    * グループ化の対象とするウィンドウは、'ウィンドウ名' で指定します。
      ウィンドウ名は、アプリケーション名とは異なる場合が有ります。
      うまくグループ出来ない時は、
  
 ルートメニュー → Fluxbox メニュー → ツール
                → ウィンドウ名

      で、実際のウィンドウ名を調べ、apps ファイルを修正して下さい。

apps ファイルに付いては、Fluxbox apps もご覧ください。

  タブは設定により、タイトルバーと一体/別途表示することが出来ます。

  その他、タブに関する設定は、
  
 ルートメニュー → Fluxbox メニュー → 設定
                → タブオプション

  で行います。

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 マウス操作:

  ルートウィンドウ(デスクトップ)、ツールバー(デフォルトでは最下部に表示
  されるバー)、ウィンドウタイトルバー、等、マウスポインタの有る場所によ
  り、それぞれ違った働きをします。
 
  ルートウィンドウ:
      左クリック:    メニューの消去
      中クリック:    ワークスペース/タスクメニュー/最小化ウィンドウリス
      トの表示
      右クリック:    ルートメニューの表示
      ホイール回転:ワークスペースの移動
    
  等です。
  ツールバー、タイトルバー、タブ、ウィンドウ最大化ボタン等にマウスポイン
  タが有る場合も、押したボタンやホイール回転により、それぞれ違った作動が
  確認できますから、試して下さい。

  * マウスの各ボタンやホイール回転はキーボード同様に、~/.fluxbox/keys に
  より、設定可能です。また一部のノート PC 等でマウス操作がしにくいなど場
  合は、同じ操作をキーボードにも割り当てる事も可能です(逆に、キーボード
  での操作をマウスに割り当てる事も出来ます)。

(詳細は keys.html をご覧下さい)。

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 キー操作(ショートカットキー):

  ~/.fluxbox/keys ファイルを覗いて見て下さい。標準では Mod1+ファンクショ
  ンキーでワークスペースの移動、Mod1+(Shift+)Tab で ウィンドウ間の移動、
  等が定義されています。(Mod1 は Alt 相当です)
 
  keys ファイルの書式は、
 
  修飾キー キー [...] : 割り当て機能
 
  です。
 
      Control Tab :NextTab
      Control z Control 0 :MaximizeWindow
      Control Shift g :ExecCommand gimp

  上はそれぞれ、

      「ウィンドウグループ内の次のタブへの移動」
      「ウィンドウの'最大化-元のサイズ'の切替え」
      「gimp を起動」

  と言う機能を割り当てています。
 
  割り当て可能な機能は、

     
$ fluxbox -list-commands

  で参照する事が出来ます。
 
  又ショートカットでは有りませんが、メニュー内をカーソルキーで移動、
  Enter で実行、Esc キーでメニュー消去、等が可能です。

  * 詳細は man fluxbox−keys、keys.html をご覧下さい。

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 ウィンドウ操 作:

  ウィンドウの任意の箇所を左クリックすればフォーカスが得られます。
  フォーカス取得の方法は、
  
 ルートメニュー → Fluxbox メニュー → 設定
                → フォーカスモデル

  で、変更することが出来ます。

  ウィンドウの任意の箇所の Alt+左ドラッグで、ウィンドウを移動できます。
 
  ウィンドウの任意の箇所の Alt+右ドラッグで、ウィンドウをリサイズできま
  す。
 
  タイトルバーを左ドラッグして画面左右端まで移動すると、ウィンドウごとワ
  ークスペースを移動できます。

  最大化ボタンの操作は、マウス各ボタンにより、
      左クリック:通常の最大化
      中クリック:垂直方向に最大化
      右クリック:水平方向に最大化
  を、行います。

  各最大化状態で、同じボタンを再度クリックすれば、元のサイズに戻せます。

  その他、ウィンドウ操作は、タイトルバーの右クリックにより表示されるウィ
  ンドウメニューにより、設定可能です

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 ユーザー用定義ファイル(~/.fluxbox/init):

  基本設定ファイルです。

  fluxbox のほとんどの設定は、
   
 ルートメニュー → Fluxbox メニュー → 設定
  で、行えます。各設定はこのファイルに反映されます。

  より詳細な設定は、このファイルを直接編集する事により行えます。

  ツールバーのワークスペース名も、このファイルで設定できます。

    * ツールバーのワークスペース名(左端)は、日本語で表示することも出来
    ます。

    例:
      session.screen0.workspaceNames: 壱,弐,参,四

    但し、設定ファイルが fluxbox によって書き換えられる際などに、日本
    語で書いた部分が 8進表記に書き換えられる場合があります。この場合も
    表示そのものは、問題無く日本語で表示され、日本語での再編集も可能で
    す。

  ツールバーの日時表示は、上記メニューから設定可能ですが、 init ファイル
  の編集によっても設定可能です。

    例:
      session.screen0.strftimeFormat:    %c(%a)

  上の例では(日本語環境では)年月日、時分秒(曜日)が日本語表示されます。

    * 日時の指定方法の詳細は、man(jman) strftime 等をご覧下さい。

    * ツールバーの設定に関しては、fluxbox_toolbar_tips もご覧下さい。

  init ファイルの session.screen0.rootCommand: 欄には通常のシェルコマン
  ドを書くことが出来ます。

    この項に書かれたシェルコマンドは、fluxbox 起動時、再起動時に実行され
    ます。

    複雑な処理をさせたい場合は、処理を行うシェルスクリプトをここから呼び
    出すようににすれば良いでしょう。

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 ユーザー用定義ファイル(~/.fluxbox/groups):

  auto grouping(タブによるウィンドウの自動グループ化)を行いたい場合は、
  ~/.fluxbox/init に、絶対パスで、
    
    session.groupFile:    /home/hoge/.fluxbox/groups

  を書き加え、新規に作った ~/.fluxbox/groups ファイルに、グループ化した
  いアプリの「ウィンドウ名」を書き込んで下さい。

      Mozilla Sylpheed
      emacs

  上の例では、
  ・mozilla と sylpheed が自動的にグループ化されます。
  ・emacs は単独で(emacs 同士で)自動グループ化されます。

  つまり同一行にウィンドウ名を列記したアプリ同士が自動化される訳です。

    ※ ウインドウ名はプログラム(コマンド)名とは違う名前の場合も有ります。
    コマンド名を指定しても上手くグループ化できない場合は、
    
ルー トメニュー → Fluxboxメニュー → ツール
               → ウィンドウ名 
    で表示される十字カーソルで、該
    当するアプリのウィンドウをクリックして調べて下さい。

    groups ファイルに付いての詳細は、man fluxbox の GROUPS FILE の項を
    参照して下さい。

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 ユーザー用定義ファイル (~/.fluxbox/menu):

  ルートメニュー定義ファイルです。

  このファイルは、
  
 ルートメニュー → Fluxbox メニュー → ツール
                → メニュー再作成


  
 ルートメニュー → Fluxbox メニュー → Vineツール
                → 全メニュー再作成

  等で、自動作成されます。

  メニューファイルの詳細は man fluxbox の  MENU FILE の項や、
  fluxbox_menu_tips をご覧下さい。

  fluxbox_menu_tips は、
  
  ルートメニュー → FluxboxメニューVineツール
                → Fluxbox Information
  からも閲覧可能です。

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 ユーザー用定義ファイル(~/.fluxbox/slitlist):

  fluxbox の slit に入れる dock アプリが定義されるファイルです。
  fluxbox は WindowMaker、blackbox 等の dock アプリをサポートしてい
  ます。
  各種 dock アプリを利用すると、このファイルに登録されます。

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  スタイル・ファイル (~/.fluxbox/style 他):

  fluxbox のデザインを決定、変更する style ファイルは、
      /usr/share/fluxbox/styles
  に置かれています(システムスタイル)。

  ユーザースタイルは、
      ~/.fluxbox/styles
  に置けば、メニューに読みこまれます。

  既に blackbox をインストール済の場合は、
  
 ルートメニュー → Fluxbox メニュー →  Blackbox スタイル
  で、blackbox のスタイルを流用する事も可能です。

  style ファイルは、

    http://themes.freshmeat.net/

  等で、数多く公開されています。

  style ファイルを自作する場合は、man fluxstyle が参考になります。

  簡単な style ファイルの作り方は、styles.html もご覧下さい。

  背景をパターンで埋める場合は、fbsetroot コマンド、画像を貼る場合は
  fbsetbg コマンド(共に fluxbox に同梱)を使います。

  0.9.9 以降 (0.9.x)では各 style に、「コーナーを丸める」、
 「ボタンへの画像の割り当て」等が可能になりました。
    例:
    ! ----- window style -----
    window.roundCorners: TopRight TopLeft BottomRight BottomLeft
    window.close.pixmap: .fluxbox/pixmaps/close_button.xpm

  透明度の設定で style をアレンジする事も可能になりました。

  ※透過機能を利用するには、背景透過機能を持った壁紙設定アプリが必要
  です。充分にこの機能を利用する為には、Esetroot コマンド(Eterm パッ
  ケージに付属)が推奨されています。
  その他、wmsetbg (WindowMaker パッケージ付属)、xsri(単独パッケージ)
  等が透過機能を持った壁紙設定アプリです。
  Eterm、WindowMaker ユーザーで無い方には、パッケージサイズの小さい
  xsri のインストールをお奨めします。(gdm をインストール済みの環境で
  は、依存関係により、xsri は既にインストールされているはずです)


  alpha の値 255 で不透明、0 で完全な透明になります。

  メニュー、スリット、タイトルバー、ツールバーの透明度設定はメニュー
  から設定(又は ~/.fluxbox/init の編集)する事が出来ます。
  ルートメニュー、ツールバーメニュー、スリットメニュー等のそれぞれの
  項目を実行して下さい。(透明度、アルファ値の欄を左右クリックします)

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  dock アプリ:

  fluxbox は、WindowMaker、AfterStep、blackbox 等の dock アプリ(dockapp)
  を使えます。dock アプリとは大き目のアイコンのような、デスクトップに張
  りつけて使うアクセサリ/ツール群です。
  fluxbox では、dock アプリを貼り付ける場所を "スリット(slit)"といいます。
  スリットは実際に dock アプリを貼り付けた時のみ表示されます。
  例えば、Vine パッケージとして用意されている dock 対応アプリ、pclock、
  gkrellm の場合
     
$
$
pklock
gkrellm -w 
  のように起動すれば、それぞれがスリット内で実行され表示されます。

  slit 表示場所などの設定は、
  
 ルートメニュー → Fluxbox メニュー → 設定
                → スリット
で行います。

  dockアプリは、

    http://www.dockapps.org/
    http://www.cs.mun.ca/~gstarkes/wmaker/dockapps/

  等のサイトから、download 出来ます。

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 デスクトップアイコン:

  fluxbox でデスクトップアイコンが使いたい場合は、rox 等のルートウィ
  ンドウ管理機能を持ったファイルマネージャを併用する事で利用可能にな
  ります。(同種の機能を持った nautilus、kdesktop は、ルートメニュー
  使用時に差し障りが有る為、お推めできません)。

  fluxbox に合わせて軽快な作動を望まれる場合は rox がおすすめです。

    rox -p=FBIcons (FBIcons の部分は適当なラベル名)

  で、初期アイコンがルートウィンドウに配置されます。

      rox ではこのデスクトップアイコンを使用可能にする機能を "ピンボ
      ード"と呼んでいます。
      初期ピンボード起動時ルートウィンドウはグレー等の単色で塗りつぶ
      されますので、Home アイコンを右クリックし、お好みの壁紙を設定
      して下さい。
      又、rox のオプション設定では「互換性」タブの「ウィンドウマネー
      ジャ関連の問題」は全項目にチェックを入れておいて下さい。

      これで、rox ファイラー画面から各種アイコンをデスクトップにドロ
      ップして貼り付ける事が可能になります。


  これらのコマンドは、
  
 ルートメニュー → コマンド実行 
  から実行すれば
  常駐させる事が出来ます。

  デスクトップアイコンを常時使用したい場合は、init ファイルや style ファ
  イルの rootCommand から実行させるのが便利です。
  ※fluxbox-0.9.15 より、rootCommand 使用法が従来とは変更されています。
  詳しくは0.9.15 の新規仕様に伴う互換性の問題をご覧下さい。


  アイコンの使用を終了したい場合は、

 
$ killall ROX-Filer
 
  を、実行します。
  (※ 詳しくは rox のヘルプ、マニュアルをご覧下さい)

      Vine Linux の場合、
        # apt-get update; apt-get install rox-filer
      を実行すれば、rox 本体を、
        # apt-get update; apt-get install rox-desktop-plus
      を実行すれば、rox 本体及び関連アプレット等をインストールするこ
      とが出来ます。
      さらに、
        # apt-get install rox-appdirgen rox-desk
      を実行すれば、rox 用アイコン(AppDir)生成ツール、デスクトップ設
      定ツールをインストール出来ます。

 
  より軽い環境を望まれる場合は、設定の労さえ厭わなければ、
    fbdesk(http://fluxbox.sourceforge.net/fbdesk/) 等のアイコンマネー
  ジャも検討の対象になるでしょう。

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 各設定ファイルサンプル

/usr/share/fluxbox/ には、各種設定ファイルの初期(デフォルト)ファイルと
共に、以下のサンプルファイルを置いてあります。

<keys.sample>
    ~/.fluxbox/keys 用 ショートカット設定サンプル。
    コマンド起動ショートカット等を追加

<init.sample>
    ~/.fluxbox/ 用 タイトルバーに、ウィンドウメニュー/シェード化ボタン
    表示を追加するサンプル(最下段より二行目)

<usrsubmenu.sample>
    fbumenu_gen (User メニュー再作成)によって暗黙に読み込まれる
    usersubmenu のサンプル。

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 Fluxbox の起動を速くする

  細やかに設定ファイルを記述し、メニューを充実させる事は、fluxbox をより
  便利に利用する為には有効な事柄です。
  fluxbox のデスクトップを美しく飾るには、凝った style を使用する事も有
  ります。
  また、起動時に、各種常用アプリケーションやサービスを起動して置く事も、
  fluxbox での作業をスムーズに行う為には必要な事柄です。

  充分なリソースが得られる PC では、何も気にする事なく豊富な設定や、アプ
  リケーションの起動時実行を行う事が出来ますが、リソースが乏しい PC や、
  fluxbox をより速く起動したい場合には、「贅沢な設定」がなんらかの妨げに
  なる事もあります。

  よりシビアに fluxbox を運用したい時は、次のような点に注意を払われると
  良いでしょう。

  1.各種設定を見直し、不要なもの、滅多に使わない設定があれば削除するか、
    必要に応じて複数の設定ファイルを切り替えて使用する。
  2.起動時実行アプリケーションは、必要最低限とし、起動に時間が掛かるアプ
    リケーションは遅延実行し、fluxbox 本体の起動コマンドの実行が速やかに
    行われるようにする。

  各種設定は、起動時/再起動時/設定変更時にメモリにキャッシュされる事によ
  り fluxbox の作動が速められています。PC が低速、又はメモリ搭載量が少な
  い場合、1 で述べた方法これらのリソース面での負担を軽減すれば、fluxbox
  の作動をより軽快にする事が出来ます。

  dock アプリや、パネル、デスクトップアイコンを起動時に実行して置くと、
  fluxbox のデスクトップはより便利なものになりますが、当然ながらこれらは
  fluxbox 本体の起動を遅くし、メニューやショートカットの実行開始を遅らせ
  る理由になります。
  多くの場合、fluxbox 本体がより速く起動するなら、これらのアプリケーショ
  ンの起動が遅れるとしても、よりストレスなく作業を行う事が出来ると思われ
  ます。
  2 で述べた方法はこの様な場合特に有効です。
  startup ファイルなどで起動時実行アプリケーションを記述する場合、
      sleep 10 && AppName &
  などと記述し、速やかに fluxbox 本体の起動に制御を移すなどの工夫を行っ
  て下さい。メールチェックアプレットなど、初期実行に時間が掛かるアプリケ
  ーションでは、特にこの方法は有効です。

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 Fluxbox を外から操る

  外部、つまりカスタムメニューやコマンドライン、スクリプトなどから、
  fluxbox の作動を操作するには、"fluxbox-remote" コマンドを使います。

  ※このコマンドを有効にするには ~/.fluxbox/init で
     
 session.screen0.allowRemoteActions true
    に、設定しておく必要が有ります。

  書式:
     
fluxbox-remote "<内部コマンド [内部コマンドオプション]>"
  ※内部コマンド、オプション指定がスペースを含む場合は、ダブクォ
    ートで括って下さい。
  ※内部コマンドに付いては、keys.tips -「内部マンド詳 解」をご覧ください。

  使用例: シェルスクリプトから、fluxbox をコントロールする。
     
#!/bin/sh
# xterm で top コマンドを実行
xterm -e top &
sleep 1
# xterm ウィンドウを画面左上端に移動
fluxbox-remote "MoveTo 0 0  UpperRight"
# ウィンドウ装飾を取り除く
fluxbox-remote ToggleDecor
# ウィンドウを水平方向に最大化
fluxbox-remote MaximizeVertical &

  ※xterm 上での top コマンドの起動が完了するのを待つ為、sleep を挟んで
  います。最後の改行までを、端末ウィンドウに貼り付けて確かめる事も出来
  ます。

  この例は単なるデモの域を出ませんが、fluxbox が生成したウィンドウを、外
  部から操作可能である事は、体感していただけると思います。

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