Rox-Filer を起動してみる
Rox-Filer には 3 つの機能があります。
- ファイルマネージャとしての利用
- パネルの利用
- ピンボード(デスクトップアイコン)の利用
rox コマンドのヘルプを一通り読んでおいてください(オプションは長短の 2 種類があります)。
- rox --help
(または $ rox -h)
ファイラーウィンドウの起動 -ファイルマネージャとしての利用
- rox
でユーザのホームディレクトリをカレントとして起動します。特定のディレクトリ名をオプションとして指定して起動することも可能です。
パネルを起動する
パネルは画面の 4 辺に任意に配置できます。rpm インストールの場合、初期アイテムは /home と /usr/apps だけですが、AppDir を配置したり、起動コマンドを配置してアイコンを設定したり、頻繁にアクセスするディレクトリ、ファイルを置いたりすることが可能です。
また、rox-desktop-plus に含まれるアプレット(ページャ や ROX‐Menu など)も配置可能です。
ここに配置される「アイテム」は実体への参照です。「アイテム」を削除しても該当ディレクトリ、ファイルは削除されません。
以下は画面下辺にパネルを起動するコマンドです
- rox --bottom=hoge (または $ rox -B=hoge)
上記の "hoge" は自由に設定できることに注目しておいてください。hoge を指定しない(空)でパネルを呼び出すことで、現在表示されているパネルを終了することができます。
ピンボードを起動してみる
ピンボードは「デスクトップにアイコンを貼り付ける機能」を提供します。ほとんどのウィンドウマネージャで、デスクトップ アイコンが配置できるようになります。
起動はパネルの起動コマンドによく似ています。終了の仕方も同様です。
- rox --pinboard=huga (または $ rox -p=huga)
ここに配置される「アイテム」も実体への参照です(実体ファイルは配置できません)。
注意:
ピンボードはウィンドウマネージャのルートウィンドウを覆い、ピンボード起動前の壁紙は隠されます。デスクトップアイコンを右クリック、"背景を設定" で Rox-Filer 側で設定して下さい。
ログインと同時にパネル、ピンボードを起動する
Gnome や KDE のような至れり尽くせりの環境には、起動時の状態を記憶するセッションマネージャが働いているでしょう。このような場合、「どう起動するか」よりも「nautilus の利用を止め、Rox-Filer にデスクトップを任せるか、ファイラーとしての利用に徹するか」などが問題になるかもしれません。
セッションマネージャのないシンプルなウィンドウマネージャを利用して、ログイン時に Rox-Filer の環境を起動する方法はウィンドウマネージャごとに異なります。
gnome の場合
パネル上の「デスクトップ」→「設定」→「高度な設定」→「セッション」でパネルやピンボードの起動コマンドを登録します。パネルは nautilus を利用しつづけたいなら、画面の左右端に配置すればいいでしょう。ピンボードを利用したい場合は gnome 標準の nautilus のデスクトップ管理とぶつかりますから、 Rox-Filer の環境に設定しなおすことになるでしょう。
起動したパネルが画面端から離れてしまう場合、 Rox-Filer のオプション設定で「互換性」の項目の「パネルを 'dock'として扱う」をチェックします。
fluxbox の場合
最初に起動用のシェルスクリプトを用意します。
シェルスクリプトの一例:
killall ROX-Filer & #起動、再起動時に初期化 killall gkrellm & #起動、再起動時に初期化 killall bbpager & #起動、再起動時に初期化 xset m 4 6 #マウスの加速度と閾値を設定 xset r rate 300 70 #キーボードリピートの開始時間とレイト rox \ --pinboard=STD \ #ピンボード "STD" を起動 --bottom=main_panel \ #デスクトップ下辺に "main_panel" を起動 --top=top_panel #デスクトップ上辺に "top_panel" を起動 gkrellm -w & #ハードウェアモニタ gkrellm を(スリットに)起動 xscreensaver & #スクリーンセイバーを起動 soxplay \ /hoge/huga.wav & #ログインサウンドを再生 sylpheed & #メイラー起動 firefox3 \ http:hugi.html & #規定の Web サイトを読み込んでブラウザ起動
次に、~/.fluxbox/init の「session.screen0.rootCommand:」に上記ファイルを指定することで、起動時にスクリプトが実行され、ログインと同時に Rox-Filer の環境に入れるようになります。
注意:
Vine Linux の fluxbox では、fluxbox の利用法、新バージョンでの変更を表示するために、rootCommand はファイル「~/.fluxbox/change-rootcmd (~/ に無い場合は /usr/share/fluxbox/change-rootcmd) を読み込むようになっています。
また、ログイン時に一回起動させるだけなら、~/.fluxbox/startup から、上記スクリプトを呼び出す事もできます。この場合は fluxbox の再起動の影響は有りません。